
- 家を建てたらもらえるお金があるって聞いたけど、何があるの?
- 申請方法やいくらもらえるのか、わかりやすく教えてほしい
このようなギモンにお答えします。
結論
家を建てると必ずもらえるお金(補助金)は3つ
- すまい給付金
- 住宅ローン控除
- スーモの新築購入者アンケート
ただし、どれもご自身で申請・手続きを行う必要があります。
住所変更などの手続きで役所に足を運ぶことがあるにもかかわらず、役所の方は教えてくれません。
また、住宅営業マンも引き渡し後の補助金まで親身になって教えてくれる方は少ないのが現状。
そこで、元住宅営業をしていた経験からぜひ知っておきたい、家を建てたらもらえるお金(補助金)と手続き・申請方法をご紹介します。
これから家を建てる方、新居に引っ越したばかりの方は参考にしてみてくださいね。
家を建てたら必ずもらえる3つのお金

家を建てたら必ずもらえる3つのお金
新築マイホームを建てたらもらえるお金(補助金)の種類は多く、住宅の性能や収入・家族構成・地域によって、受け取れる金額が変わってきます。
年々、制度の内容も複雑化してきており、プロでも頭を悩ましてしまうほど。
そこで"住宅の性能に関係なく"家を建てたら必ずもらえるお金(補助金)を3つご紹介します。
①すまい給付金
ポイント
- 最大50万円もらえる(消費税率10%時に購入)
- 平成26年4月~令和3年12月まで実施
- 申請期限が1年3ヶ月
- 申請方法は申請用紙に必要事項を記入し郵送
すまい給付金は、住宅の性能に関係なく、申請すれば必ずもらえる補助金の一つ。
消費税率引上げによる住宅取得者の負担を大きく緩和するためにできた制度です。
「すまい給付金」をもらうためには以下をはじめとする条件を満たす必要があります。
【新築住宅の場合】
- 住宅を取得し登記上の持分を保有し、その住宅に自分で居住する
- 収入が一定以下(目安は以下のとおり)
- 消費税8% →収入額が510万円以下
- 消費税10%→収入額が775万円以下
- 床面積が50㎡以上
- 第三者機関の検査を受けた住宅(住宅瑕疵担保責任保険へ加入した住宅など)
すまい給付金の給付額と収入の目安
- 年収450万円以下…50万円
- 年収450万円超~525万円以下…40万円
- 年収525万円超~600万円以下…30万円
- 年収600万円超~675万円以下…20万円
- 年収675万円超~775万円以下…10万円
(※上記の収入目安は扶養者が1人の場合をモデルにしてます)
詳しく給付額を知りたいという方は、以下のシミュレーションをお試しください。
正確な給付額を知るためには「個人住民税課税証明書(非課税証明書)」が必要なので、申請する際にはお住いの市区町村で取得しましょう。
すまい給付金の申請期限と申請方法
すまい給付金の申請期限は、マイホームの引き渡し後「1年3ヶ月」。
期間に余裕はありますが、申請し忘れてもらい損ねないように、マイホームを引き渡してもらったら、"すぐに"手続きすることをおすすめします。
申請方法は、すまい給付金の申請用紙に必要事項を記入し、書類を添付して郵送するだけ。
申請用紙は公式サイトからダウンロードできます↓
②住宅ローン控除(減税)
ポイント
- 年末時における借入額の1%が10年間、所得税から戻ってくる(最大400万円)
- 申請期限は家を引き渡してもらった翌年の確定申告時期(2月中旬〜3月中旬)
- 申請方法は初回のみ確定申告、それ以降は年末調整
住宅ローン控除は、年末時における借入額の1%が10年間にわたって税金(所得税)が戻ってくる制度。
条件によっては最大で400万円も戻ってきます。
住宅ローン控除は補助金ではありませんが、家を建てた方だけが受けられる減税制度と思ってください。
住宅ローンを組んでマイホームを購入すれば、ほとんどの方が受けられます。
住宅ローン控除の細かな適用条件などの確認はこちら↓
住宅ローン控除の「申請方法」
先に「申請方法」をお伝えします。
- 家を引き渡してもらった翌年のみ「確定申告」
- 2年目以降は「年末調整」(サラリーマンの場合、勤め先が手続きをしてくれます。)
つまり、住宅ローン控除を受けるためには必ず「確定申告」をする必要があります。

という方のために、初めての方でも迷わず簡単に住宅ローン控除の確定申告ができるやり方を以下の記事で解説してますので、ぜひお読みください。

住宅ローン控除の申請期限
「申請期限」は、住宅を引き渡してもらった翌年の確定申告の時期(2月中旬〜3月中旬)まで。
(例)
2019年9月に住宅を引き渡しを受けた
→2020年2月中旬〜3月中旬まで
2020年1月に住宅の引き渡しを受けた
→2021年2月中旬〜3月中旬まで
2020年分の確定申告期間は2021年2月16日(火)~3月15日(月)です。
参考 国税庁HP「所得税の確定申告」

③スーモの新築購入者アンケート
- スーモの「新築購入者WEBアンケート」に答えるだけで5,000円分のギフトカードがもらえる
(※2019年1月以降にご契約の方) - 申請期限は随時更新
補助金ではありませんが、住宅の性能に関係なく「スーモ」のアンケートに答えるだけで、5,000円分のギフトカードをもらうことができます。

ただし、こちらのキャンペーンは突然終了する可能性があるので、早めにアンケートに回答して5,000円をゲットしておきましょう。
以下の画像をクリックするとスーモのアンケートページへジャンプします↓
スーモのアンケートの申し込み方法や注意点、デメリットなどは、以下の記事で詳しくご紹介しているので参考にしてください↓
参考 SUUMO(スーモ)のアンケートで5,000円がもらえる?新築購入キャンペーンのデメリットや注意点を徹底解説
新築を建てたらもらえるお金(その他の補助金)

新築を建てたらもらえるお金(その他の補助金)
ここからは、住宅の「性能」によってもらえる補助金をご紹介していきます。
あなたのお家の住宅性能と照らし合わせながら確認してみてください。
①お住まいの市区町村でもらえる補助金
各自治体(都道府県・市区町村)では、独自の補助金制度を用意していることがあります。
たとえば…
- 長期優良住宅、低炭素住宅への補助
- 太陽光発電設備、スマートハウスへの補助
- 新築、リフォーム工事費への補助
- 耐震改修への補助
- バリアフリーへの改修
- エコリフォームへの補助 など
私が住んでいる自治体では、他の市や県から引っ越してきた場合、30万円の補助金がもらえる制度や、チャイルドシート購入の補助金なんかもあります。
お住まいの自治体のHPや職員に確認してみましょう。
②ZEH(ゼッチ)
ZEH(ゼッチ)は「消費エネルギーゼロ以下住宅」のこと。
ZEHの一定条件を満たす住宅は、最大105万円の補助金がもらえらます。(令和2年度時点)
さらに、蓄電システムを導入すると最大20万円追加でもらうことが可能。
ただし、たまたまZEHに該当する設備を付けていたからといって、簡単に補助金がもらえるものではありません。
マイホーム設計時からZEHの補助金がもらえるように、建物の設計や申請などをする必要があります。
参考 「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)?」セキスイハイム

③エネファーム
エネファームは別名「家庭用燃料電池」と呼ばれ、水素と酸素から電気と熱をつくるシステムです。
条件を満たすことで、最大12万円の補助金をもらうことができます。
ただし、エネファームの補助金はとても複雑なので、エネファームの施工業者に確認しながら進めるようにしてください。
参考 「エネファームについて」一般社団法人 燃料電池普及促進協会
まとめ:新築で必ずもらえるお金は3つ!忘れずに手続き申請しよう
新築を建てたらもらえる補助金が数多くありますが、以下3つは住宅の性能に関係なく必ずもらえる補助金です。
- すまい給付金
- 住宅ローン控除
- スーモの新築購入アンケート
忘れることのないよう、マイホーム引き渡し後にすぐに申請しましょう。
住宅の性能によってもらえる補助金は複雑なため、設計段階から住宅会社と何度も打ち合わせをして、もらい損ねないようにしてくださいね。