
- 年収380万円だと住宅ローンはいくらまで借りられるの?
- いくら借りれるか住宅ローンの審査をする前に知っておきたい
- 借りられる額が少なくて、家を購入できなかったらどうしよう…
このようなギモンにお応えします。
簡単な私の自己紹介をしておきます。

・「宅建」資格保有
・実際に住宅ローンを組んでマイホーム購入
結論からお伝えすると、年収380万円で借りられる額は2,660万円〜3,365万円が1つの目安です。
フラット35の取扱い最大手である「ARUHI(アルヒ)」の住宅ローンシミュレーションを利用すれば簡単に求めることができます。

と思ったあなた。その考え方はとてもキケンです。
なぜなら…
「借りられる額」=「あなたが借りていい額」
ではないからです。
「そんなこと言われても…どうやって借入額を決めたらいいの?」と、悩んでしまいますよね?
そこでこの記事では以下のことについて解説します。
この記事でわかること
- 年収380万円で借りられる額の計算方法
- 「借りられる額」で借りていけない理由
- 「無理のない借入額」の求め方
この記事を読めば「無理のない最適な借入額」がわかり、住宅ローンのせいで家計が苦しい状態になるのを回避することができるようになります。
ぜひ参考にしてくださいね。
年収380万円で住宅ローンはいくらまで借りられる?
年収380万円で住宅ローンがいくらまで借りられるか?
おおよそ、2,660万円〜3,365万円ですが、以下2つの方法を使えば簡単に求められます。
①年収×7倍
②住宅ローンシミュレーション
それぞれ解説します。
①年収×7倍
下記の計算式を使えば、簡単に「住宅ローンの借入可能額」がわかります。
[box05 title="借入可能額の求め方"]年収×7倍[/box05]
例えば、年収380万円ならば7倍した2,660万円が借入額のひとつの目安です。
ここで、下記表をご覧ください。
[jin-img-shadow]
[/jin-img-shadow]
(画像は「SUUMO公式サイト」より引用)
お家さがし情報サイト「SUUMO(スーモ)」の年収ごとの借入可能額の一覧表ですが、だいたい年収×7倍の額になっていますよね?
このように、ざっくりとした借入額は「年収×7倍」で簡単にわかります。
②住宅ローンシミュレーション
「もう少し詳しく借入額を知りたい!」という方は、住宅ローンシミュレーションが便利です。
全期間固定金利「フラット35」の取扱い最大手である「ARUHI(アルヒ)」の公式サイトから簡単に試算できます。
以下の条件で試算すると借入可能額が3,365万円と結果が出ます。
・年収380万円
・融資金利1%
・返済期間35年
・元利均等(※)
条件が変われば借入可能額も増減するので、色々と試してみてください。
[jin-fusen3 text="※補足"]
元利均等とは、毎月のお支払い返済額が一定となる返済方法。
反対に、元金均等返済とは、毎月のお支払い返済額のうち、元金の額が一定となる返済方法。
[chat face="CO09103j.jpg" name="きょう" align="left" border="blue" bg="none" style=""]通常は「元利均等」を選択すればOK![/chat]
【注意】実際の住宅ローン審査による借入額は年収だけで決まらない
借入額は「年収×7倍」と「ローンシミュレーション」でわかりますが、概算です。
・いくら借りることができるか?
・住宅ローン金利は何%か?
・そもそも、住宅ローンを借りれるのか?
上記は、実際に金融機関で「住宅ローン審査」をしないとわかりません。
そして、「年収額」だけで、借入額が決まるわけではありません。
住宅ローン審査の基準は年収以外にも、下記の項目をふまえ総合的に判断します。
- 勤務先
- 勤続年数
- 現在、借り入れはあるか(車など)
- 過去に借り入れがあったか
- 貯金額
- 配偶者は働いているか
- 配偶者の年収は
- クレジットカードを引き落とせなかったことはあるか
ではなぜ、このような多くの項目を確認するのでしょうか?
答えは、銀行は誰にでも貸したいわけではないからです。
例えば、友人から以下のように頼まれました。
[chat face="man1" name="友人A" align="left" border="gray" bg="none" style=""]どうしても明日までに10万円必要なんだよ。すぐに返すからお金を貸してほしい。[/chat]
ここで質問です。
どのような友人だったら10万円を貸してもいいと思えますか?少し考えてみてください。
「年収1,000万円だけど昔からお金を散財し、よくお金の貸し借りをしていて、期限を守らない」
約3倍の年収だとしても、こんな友人ではお金を貸すのをためらいませんか?むしろ、貸したくないと思いませんでしたか?
この考えは金融機関も同じ。
「この人は貸したお金をきちんと返してくれるか。」をきびしく審査します。
「年収額だけ」で借入額は決まらないことを覚えておきましょう。
住宅ローン審査は早めにするべき【資金計画が立てやすい】
マイホームを検討し始めたら、早い時期に住宅ローン審査をしましょう。
なぜなら…
・いくら借りることができるか?
・住宅ローン金利は何%か?
・そもそも、住宅ローンを借りれるのか?
などを早期に知ることで、マイホーム購入で重要な「資金計画」をより詳しく立てられるからです。
[chat face="man1" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]資金計画ってなに?[/chat]
資金計画とは、マイホーム購入に関わる土地・建物・外構工事の価格、諸費用、月々の返済額などをまとめた計画書のこと。
マイホーム購入の際には必ず作成し、資金計画を元に家づくりがスタートします。
そのため、早期に住宅ローン審査を行い、正確な資金計画書を早い段階で作成する必要があるのです。
住宅ローン審査はネット銀行がおすすめ【圧倒的な低金利】
多くの場合、依頼したハウスメーカーからいくつか金融機関を紹介され、住宅ローン審査を行い借入をします。
ですが今の時代、住宅ローンの審査・借入はネットから簡単にできます。
[chat face="woman1" name="" align="left" border="gray" bg="none" style=""]ネット銀行って大丈夫なの?借りた後も親身に相談に乗ってれる?面倒なことはない?[/chat]
このように思われたかもしれませんが、心配いりません。
ネット銀行は実店舗がないというデメリットはあるものの、大手や地方の銀行と仕組み・アフターフォロー・安心感など、何一つ変わりません。
むしろ、ネット銀行で住宅ローンを借りるメリットのほうが大きいほど。
例えば以下のとおり。
・金利がとにかく低い!
・審査の結果が早い
・手続きがすべてネットからできるので簡単
・ハウスメーカーの営業マンに個人情報を知られない
同じような手続きをするのであれば、0.1%でも金利が低い方が圧倒的に有利です。
金利は借入時に決めた条件が返済時まで適用されることがほとんど。(借り換えなどをしない。)
借入額が3,000万円でも金利1%と0.9%では、総支払額が大きく変わります。
そこで、2020年2月時点では、変動金利が最も低い「SBIネット銀行」がおすすめです。
住宅ローンは「借りられる額」で組むと失敗する
実は、「借りられる額」でローンを組むのはキケンです。
なぜか?あなたが「借りられる額」と「借りていい額」は、まったく別物だからです。
年収380万円の「借りられる額」は約3,300万円ですが、月々の支払いは「93,154円」になります。
(金利1%、35年、元利均等で試算。)
想像してる以上に月々の住宅ローンの支払い額が大きいと感じませんか?
このように「借りられる額」で住宅ローンを組んでしまうと、思わぬ支払い額になることがあります。
つまり、住宅営業マンが…
[chat face="man1" name="住宅営業マン" align="left" border="gray" bg="none" style=""]○○万円まで借りれるので、借りれるだけ借りちゃいましょう![/chat]
このように言ってきた場合は注意してください。
[chat face="CO09103j.jpg" name="きょう" align="left" border="blue" bg="none" style=""]逆に「できるだけ借入額は少なくしましょう」と言ってくれる営業マンの方が好感が持てるよね![/chat]
失敗しない借入額は手取りの25%以下!
住宅ローンで失敗しないための「無理のない借入額」の求め方は…
手取り額の25%以下
上記を一つの目安としてください。
ポイントは「手取り額」ということ。
[chat face="CO09103j.jpg" name="きょう" align="left" border="blue" bg="none" style=""]税金などが引かれて実際に手元に入る給料のことだね。[/chat]
そこで、年収ごとの手取り額を以下表にまとめました。
例えば、年収400万円の「無理のない借入額」を、上記表を参考に計算すると約65,000円だとわかります。
260,000円×25%=65,000円
年収400万円で「借りられる額」「無理のない借入額」で住宅ローンを組んだ場合、月々の支払い額は約28,000円もの大きな差が生まれます。
約28,000円もの負担が増えるのがわかっていて、一生に一回だからと豪華で見栄を張り、友人から「ステキな家だね」と言われるマイホームを建てる必要があるでしょうか?
借りられる額=借りていい額
ではありません。
手取り額の25%を一つの目安にすることで、月々住宅ローンの支払い負担を下げることができ、金銭面での失敗を大きく回避することができます。
[jin-iconbox01]
「手取り額×25%」は一つの目安であり、負担がないことを保証するものではありません。
少しでも日々の生活負担を下げるための目安としていただければ幸いです。
[/jin-iconbox01]
住宅ローンは「借金」です。返済できなければ、マイホームにおける失敗となります。
おおげさかもしれませんが、それくらい軽いことではないということです。
ですが、「あなたにとっての正しい借り入れ額」をきちんと知っておけば、住宅ローンは怖くありません。
無理のない住宅ローンを組めば、あなたや家族にとって快適で落ち着けて、たくさんの思い出を作れる…そんなマイホームになります。
まとめ:年収380万円の住宅ローンの借入可能額は約3,300万円【失敗しない借入額を知ることが大切】
住宅ローンの借入可能額は
・年収×7倍
・シミュレーション
によりすぐにわかります。
ただし「借りられる額」と「あなたが借りていい額」はまったく違います。
「いくらまで借りられるんだろう?」と考えず、「手取り額×25%」を一つの目安に、できるだけ住宅ローンの負担を少なくしましょう。
あなたにとって無理のない借入額を知ることでマイホームの失敗を大きく防ぐことができます。
家族みなさんが笑顔になれる、そんなマイホームにしてくださいね。
「マイホームで絶対に失敗したくない!」と考えてるあなたには、以下の記事がおすすめです。
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